作者ピーター・スピアさんの『雨、あめ』や『きっとみんなよろこぶよ』が大好きで、その美しい色彩の細やかな挿絵を眺めているだけで、幸せな気分になります。この絵本も、そんな風にいつまでも眺めていたくなるような、素敵な本でした。
世界には多くの国があり、人はその国々でいろいろな暮らし方をしているということが、細かな描写で伝えられます。自分の視野がぐんぐんと広がっていく感覚を味わえます。娘たちも、一つ一つの絵を興味深げに時間をかけて見入っていました。
ラストには「ほらね。わたしたち みんながみんな それぞれ こんなにちがっているって すてきでしょ?」と綴られていますが、その通りだなと改めて思いました。娘たちもまだ見ぬ広い世界を垣間みて、視野が広がるいいきっかけになったと思います。