半田市の新美南吉コーナーにあったので、図書館から借りてきま
した。「里の春、山の春」と、「でんでんむし」の2編が収録されてま
した。野原にはもう春がきていました。桜が咲き、小鳥は泣いて
おりました。坊やの鹿が一人で山の中を遊んで歩きまわっている
と、「ぼォん」と、柔らかな音につられてどんどん山を下りていきま
した。人間のおじいさんに桜の花を小さい角に結んでもらって、
「さァ、かんざじをあげたから、日の暮れないうちに山へおかえり」
優しいおじいさんで、ほっとしました。小鹿親子の会話もいいなあ
とおもいました。でんでんむしは、殻の描き方が素敵でした。