「うさちゃん」という愛称でなく、周囲の大人たちに
本名の「ジャン」と呼んでほしい主人公。
「うさちゃん」と呼ばれなくなるために悪い自分を
アピールしようと、銀行強盗をしでかします。
警察につかまり、報道され、「こんなはずじゃなかったのに」と
涙します。
ただ子供扱いされたくない、自分を認めてほしい、と思っただけなんです。
子供がいたずらしたり、親や先生に逆らったり、
友達に意地したりするとつい頭ごなしに叱ってしまうけど、
本当は子供なりの自己主張なのかもしれません。
思春期に非行に走って補導される少年少女たちも、
ジャンのように泣いているかもしれません。
子供が悪いことをした時、心の奥にある葛藤を
理解してあげなければと考えさせられます。