久しぶりに図書館で見つけて読んだ「ちいさいおうち」。
丘の上にずっと建っていたかわいいおうち。月日がたち、周りがどんどん変わっていく。しかたがないこと。だけど。
道路が縦横無尽にでき、昔の丘の上に戻りたいけどもう戻れない。誰も住まなくなった家は誰に頼ることもなくビルの谷間にひっそりと建っている。誰にも見向きもされず、取り壊されることもなく。じっと建っている。
最後にちいさいおうちが似合う丘の上に移動できて、また人が住むようになって、生まれ変われたちいさいおうちがうれしかった。ちいさいおうちが似合う場所が今もあってよかった。