ヒンギスさんの自宅は4階建て。
どの階にも立派な時計があるのですが、ヒンギスさんが確かめつつ点検するとどれも時間が一致していない。
どれが正しいのか、時計屋さんに見てもらうことになるのですが、一寸した推理作品のようです。
種を聞けば当たり前のことでも、実際の理解には時間がかかるところです。
いつもながらのポップなハッチンスの絵は、見ていると楽しくなってきます。
時計に興味を示して、分かってきたころ読んであげると良いと思います。
訳者の
「この本は、こどもの心のなかに時を刻んでやまない絵本なのです。」という但し書は、言い得て妙だと思いました。