闇の何とはない不気味さ。
闇は朝になったらどこに行ってしまうんだろうという不思議さ。
アルフィは、怖さ半分不思議さ半分でなかなか眠れません。
暗闇と仲良くなって、安心して眠りたいのです。
素朴なお話ですが、とても哲学的でもあり、心理学的でもあり、良く考えると結構に真理を語っていますね。
暗闇はどこにも行かないのです。
アルフィはどこにも行かない暗闇と友だちになれて、安心して眠りにつきました。
子どもの心理をみごとに表現しているお話です。
イメージの魔術師と言われる、エロール・ル・カインにしては、きわめて抑え気味な絵が、逆に新鮮でした。
でも、良く見てみると「くらやみ」の姿が、みごとにイメージ表現されていました。
そばで見る絵本でしょうか。