”ぼくの ちいさな あかい しょうぼうしゃ”はただ火事のときに火を消すだけではありません。
お花畑に水をまいたり、泥んこぞうさんをあらってあげたり、はしごを伸ばしてあんなことしたりこんなことしたり・・
働く自動車の代表格である消防車といえば
「火事があったら真っ先に現場に行って、勇敢に働いて、火を消して、人を助けて・・」という雄雄しいイメージですが、この本は違います。
「火事のないときはゆっくり静かに走るんだ、みんながびっくりするからね」「何もないときは車をきれいに洗ってあげるんだ」「乗りたい人は誰でも乗っていいんだよ」など主人公のぼくが読者に話しかけてきます。
竹下文子さんのやわらかい口調の文章に鈴木まもるさんの優しいタッチの絵がマッチしてとても温かな気持ちになる乗り物絵本です。