エロール・ル・カインの『ハーメルンの笛ふき』の後書きで、「まだら服を着たハーメルンの笛ふき男」として紹介されていたロバート・ブラウニング版。
探し当てましたよ。
ケイト・グリナーウェーは、見たことがない人はいないくらい有名なイギリス・ヴィクトリア朝時代、19世紀の絵本作家。
とても格調高い絵が印象的です。
ロバート・ブラウニングは、こちらもヴィクトリア朝の代表的な詩人。
この『ハメルンの笛ふき』は、長編の詩として描かれているのです。
原詩は分からないけれど、韻を踏んだ詩に合わせたのか、矢川澄子さんが実にみごとな7文字の詩に置き換えてこの物語を語っています。
饒舌な語り口調で、登場人物、話の顛末が描かれているので、暗いお話なのに楽しんでしまいました。
他の『ハーメルンの笛吹き』では味わえない感動がありました。