きみとぼく(文溪堂)
谷口智則さん最新刊 全然違う「きみ」と「ぼく」の物語
もうなかないよ、クリズラ(冨山房)
タイトルから分かる通り、2011年3月11日の東日本大震災の時の話です。 震災が起きた頃のページは、どれも暗い殺伐とした色で描かれていて、主人公の少年の心が乾いたように痛いのがよく伝わってきました。 その代わり物語の始まった時と終わりの方のシーンは、優しく暖かい色を前面に表現した海や空の絵で描かれていました。 「震災」の絵本はたくさん出版されていますが、この絵本は震災のことを未来に伝えていく作品の1つとして、とても良質な作品だと感じました。 亡くなったおじいちゃんの「海があるからみんな生きていける」というセリフが心に残りました。 小学校の4,5年生くらいから十分読める作品だと思います。
投稿日:2013/10/25
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