県図書館の震災関連コーナーにあり
「ふくしま」とサッカーボールを
蹴っている男の子と
手前の腕組している女の子の表紙が気になり
お借りしました
カバーには
舞台は、広島であることが書かれています
広島のサッカー少年だいじゅくんと
3・11の後に福島から引越ししてきたまやちゃんと
のやりとり
「みーちゃんは じぶんが いい子にしてなかったから
こんなことに なんたんだって ないた」
この言葉にせつなくなります
そんなことないんだよーって語り掛けたい気持ちで
いっぱいになります
いろんなこと感じて、気遣って
大好きなサッカーを出来ないと決めたまやちゃん
だいじゅくんとひいばあちゃんとの
会話もとても素敵です
その場面が
他の家族は影のように描かれ
あまり関心がないのかな?とも思われますが
TVの場面は、原発のニュースのような・・・
窓から見える隣のまやちゃんちの様子
お母さんは、妊娠しているんだね
家族の話からは、おとうさんは福島に残っているし
祖父母は、別の親戚のうちに・・・とのこと
淋しいですよね
文字がない場面は、想像を膨らませます
だいじゅくんの幼いながらも
まやちゃんを気遣う様子に
心が温かくなります
まやちゃんにも伝わります
多くの文字を使わず
絵で魅せてくれます
原発についての説明が
こどもにもわかるように
丁寧に説明されている文章があり
「これからの日本、地球に生きる君たちへ」
というメッセージが
最後にあります
いわさきちひろさんの作品に似ている色使い?
と、思ったら
作者はちひろさんの息子さん
絵は、お孫さんの作品でした
日野原重明氏作で、絵がちひろさんの絵本
を紹介した後
この絵本を
生涯学習活動の時に
30〜60代の大人対象で
読んでみました
絵本=こどもの本
と、思っている方々もいらっしゃる中
社会問題を考える入り口として
こういう絵本もあるんですよ、と
紹介してみました
難しい問題で
わからないこともたくさんですが
みんなで考えるきっかけ作りになったように思います
絵本の力、作品の力は大きいです