実家に行ったら本棚にありました。母が60歳を過ぎてから、「あまりにも綺麗なので買ってしまった」そうです。
元々カイン絶賛派の私は、早速ページを開きました。
まあ、なんて贅沢なんでしょう。
絵の美しさは言うまでもありませんが、お話の高貴さ(その割には、会話に皮肉が効いていたりします)、小道具の素晴らしさ、あ〜これぞ御伽噺の真髄よ!という気がします。
ページをめくっているだけで、異世界に引き込まれてしまいます。
ただ、私はお姫様を射止めた兵士には、今ひとつ好感が持てないので、結婚するところは読まないようにして、ひたすら絵の美しさにうっとりするようにしています。
日々の暮らしに心がカサカサした時などに読んでみると、心が潤いを取り戻すこと請け合いです。
子どもに読み聞かせるよりも、私が一人でお話の世界に浸ってしまいました。