ロングセラー
ゆびたこ

ゆびたこ(ポプラ社)

  • びっくり
  • 役立つ
新刊
はっけんずかんプラス 妖怪

はっけんずかんプラス 妖怪(Gakken)

しかけをめくると妖怪が登場!今大人気の本格子ども向け図鑑

  • 笑える
  • びっくり

もういちど家族になる日まで」 なみ@えほんさんの声

もういちど家族になる日まで 作:スザンヌ・ラフルーア
訳:永瀬 比奈
出版社:徳間書店 徳間書店の特集ページがあります!
税込価格:\1,760
発行日:2011年12月
ISBN:9784198633172
評価スコア 4
評価ランキング 29,361
みんなの声 総数 2
「もういちど家族になる日まで」は現在購入できません
  • この絵本のレビューを書く
  •  11才の女の子オーブリーは、家族旅行中の自動車事故で、父と妹を亡くした。その車を運転していた母は心を病み、ある日突然、家を出て行ってしまう。家族を亡くし、母から置き去りにされたオーブリーの心の傷の深さは計り知れず、物語のテーマは重い。しかしそれにも関わらず、読み手にとって比較的読み進めやすい作品になっているのは、オーブリーを取り巻く人々の温かさゆえだろうか。

     こんな大きな喪失感に打ちのめされている子どもに対して、いったいどう接したら良いのか?戸惑いもあって当然だが、祖母、隣人、学校のカウンセラーなどの援助、接し方は自然で心地よい。みんな素敵な人達だ。また辛い気持があっても、少しずつ新しい環境を受け入れていこうとするオーブリーは聰明な子どもだ。この先きっと、母との新しい関係もうまく築いていくことだろう。

     オーブリーはひとりぼっちになった時に金魚を飼い始めた。何も言わなくていい、ただ寄り添ってくれる存在が(たとえ水槽の中の小さな金魚であっても)いかに人の心を慰めてくれるかということを強く感じた。

     明るい表紙の絵は、オーブリーが心の危機を乗り越えて前向きに生きていくことを暗示しているようだ。栞ひもは、表紙の絵に良く合う淡い紫、スミレ色。「今日はここまで・・」と栞ひもを挟む度に、オーブリーに同化して辛くなっていた心がその優しいスミレ色に慰められた。こんな経験は初めてだった。ちょっとしたことだが電子書籍では味わえないことだと思った。嬉しかった。

    投稿日:2014/05/22

    参考になりました
    感謝
    0

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

さらに「もういちど家族になる日まで」のみんなの声を見る

「もういちど家族になる日まで」にみんなの声を投稿された方は、こんな絵本にも投稿しています

いないいないばあ / じゃあじゃあびりびり / きんぎょがにげた / しろくまちゃんのほっとけーき

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ



えほん新定番 from 好書好日さこももみさん

みんなの声(2人)

絵本の評価(4)


全ページためしよみ
年齢別絵本セット