ピーターラビットのおはなしが出版されて110年を記念して、
新たに、女優でもあるエマ・トンプソンが書き下ろした作品。
もちろん、原作者のビアトリクス・ポターとは違いますが、
そのテイストへの敬意も感じられ、面白かったです。
さながら、スコットランドのピーターラビット、でしょうか。
雨の多い天候にうんざりのピーターは、冒険に出かけることにするのです。
ご存知マクレガーさんの畑でレタスを失敬しようとしたところ、
バスケットを見つけます。
早速もぐりこんだピーターは、もちろん、おいしそうなサンドイッチをいただき、
眠り込んでしまいます。
ところが、バスケットごと馬車に揺られて、気がついたらスコットランドへやってきた次第。
馬車から逃げ出したピーターは、スコットランドのウサギに助けられ、
また家へ戻るのです。
ピーターのやんちゃは、相変わらず相当なものなのですが、
いつもながら、笑い話で終わってしまうのが、魅力ですね。
ラディッシュのエピソードもしかり。
でも、子どもにとって、こんな寛容な大人たちって、憧れでしょうね。
ピーターラビット、やはりすごい存在です。