戦争中のユダヤ人のひとつの物語。
小3の娘が「アンネの日記」を読んでいるのを見て、同じ時代にこんなお話もあったことを知ってほしくて、娘に差し出しました。
強制収容所へ送られる汽車の中から、生き延びて欲しいとの希望をたくして赤ちゃんを投げた母。
そして、そのユダヤ人の赤ちゃんを育てた母。
二人の母の勇気に、心が揺さぶられる思いでした。
600万人ものユダヤ人が殺されたという数字を聞いても、ただ数字に驚くだけです。
しかし、こうして一人の人の物語を知ると、一人一人の大切な人生、600万通りもの人生がその奥に隠されていて、それが強制的に終わらされたことに、ものすごく重いものを感じました。