東日本大震災に見舞われた様々な土地の風景。
多分、被災当時はこのように空を見上げることなどなく、拡がる光景を、台地を見つめるしかなかったのではないだろうか。
空を見上げ、その広さを受け入れることができるようになったのは、見上げることを思い出したからだろう。
そう思うと、自分たちは空に抱かれ、見守られている。
雄大な空を行くゆったりとした雲。
長倉さんが切り取った風景は、とても優しく人々を包んでいるように思いました。
「お〜い、雲よ」
雲に呼びかけるときのゆったり感。
タイトルも素晴らしいと思います。