本屋で見かけて立ち読みした途端に、私がこの本に惚れこんでしまい
購入しました。
何故でしょうか、日本人でたんぽぽを知らない人って、
殆どいないですよね?!
それだけとても身近な野の花なのですが、この本は、たんぽぽの
生態を1サークル、見事に、しかもとてもドラマチックに
描いてあります。
そして、こんなに身近なのに知らないことが盛り沢山でした。
息子もじっと見入っていて、綿毛のページになると
それが絵であることは分かっているのに、
思わず、ふーっと息をかけて、綿毛飛ばしをしていました。
冒頭から絵の真ん中には1株のたんぽぽだけが、どーんと
描いてあり、めくってもめくっても、たんぽぽばかりの絵です。
それでも、どんどん成長していくたんぽぽに飽きもせず、
本当はどうなるのか大人の読者は大体検討がつくのにも関わらず、
次はどんな絵になるんだろう?と、とてもワクワクします。
また、文章がとても優しく、心地よいです。
メルヘンチックな創作絵本ではありませんが、
とてもお薦めです。是非、読んでみてください。