スズキコージの独特な落書きのような絵に魅かれ、息子に読み聞かせると称して一緒に楽しんだ一冊です。
暑い中、登場する動物のキャラクターは、ぼーっとしてしまい、忘れ物をしてしまいます。また、次の動物がこの忘れ物を拾い、別なものを忘れていきます。
その連続性には、なんだかわらしべ長者を連想させますが、明確な落ちがないままエンディングを迎えるところにスズキコージらしさが伺えます。
次は、どんな動物が出てくるのか?どんなものを忘れるんだろう?と一ページづつわくわくしながらめくっていきます。
風呂屋に入って一風呂浴びるキャラクターもあり、猛暑でもさっぱりした気分になります。
楽しげなカーニバルを連想させる絵で、寒い季節に読むと、暖かくなるような気がし、暑い季節に読むと暑さを跳ね飛ばす不可思議な笑いをくれる一冊です。