蔵が12あります。1の蔵から11の蔵まで覗いて見てもかまいませんが、
12の蔵だけは決して見ないでください。
こどもは言いました、「わかった」と。
そしてそれを実行するのです、親ばかと言われようと信じます。
ところが民話はほぼ、その禁を破ることを見せます、その後のよくない結果も。
「園のすべての木の実を食べなさい。ただし善悪の木だけは決して食べないこと」
そう、聖書でも同じことが記されています。結果は周知のとおり。
それでも約束を守らない人間だ、ああなんて情けない、と念押しで蔑みます。
「とうとう、見てしまったのですね」と、かなしげにうぐいすが言うのです。
かなしげに言うのです。頭の中をぐるぐる廻りました。
人はよわいなあ。でも信用しないことはもっとよわいことなのに・・・。
今回はこどもに、感謝です。