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「すこやかな心をはぐくむ絵本」シリーズ完結記念 絵本作家インタビュー【くすのきしげのりさんと12名の絵本作家たち】廣済堂あかつき 2016/07/20
おじいちゃんと女の子のやり取りが楽しく、夏野菜のもりもり元気な表紙が印象的な『みずやりとうばん』。だれにでもある、「あっ、わすれてた!」を、ていねいに見つめたお話も人気です。
作者のくすのきしげのりさんがインタビュアーになって、絵を描かれたあおきひろえさんにインタビュー! 絵本の制作についてや、おいしい夏野菜についてなど、お二人のやり取りをお楽しみください。
■ あおきさんの子どもの頃と、野菜にまつわる思い出
くすのき: 『みずやりとうばん』では、学校での水やり当番の仕事を忘れて帰ってきてしまったナツミが、おじいちゃんといっしょに、学校の畑の野菜に水をやりに行きます。あおきさんの子どものころ、印象に残っている係や当番の活動には、どんなものがありましたか?
あおき:保健係です。お姉さんぶって,ひざをすりむいた男子にオキシドールで消毒するとき(Sっぽく?)や、低学年の女の子の熱をはかって、ベッドにねかせてあげることにも喜びを感じていました。
くすのき:面倒見のよい、頼りになる生徒さんだったんですね。ぼくは、ニワトリやウサギの世話をする飼育係が好きでした。
この絵本では、なつみちゃんたちが育てているたくさんの野菜たちが生き生きと描かれていますが、あおきさんの好きな野菜はなんですか? 好きな理由もぜひ! また、本の中で、あおきさん、おすすめの場面、お気に入りの絵があったら教えてください。
あおき:好きな野菜はズッキーニです。はじめての出会いは、ハタチの頃、ひとり旅でローマの街をうろうろしている時にみつけました。小さなピッツァ屋さんのチーズとズッキーニのみ!の四角いピザ……。なすでもきゅうりでもない、これは何!?とびっくり。その頃、日本ではまだ見かけなかったので。今は常に爆買いして冷蔵庫に入っています。ひと口たべるとイタリアの青春の色がよみがえるナー。
くすのき:調べてみると、ズッキーニって、カボチャの仲間なんですよね。来年はうちの畑でつくってみたいです。
あおき:この絵本で一番気に入っているのは、セリフのない俯瞰で見た町の絵です。
夕暮れ時の、ちょっと不安で切ない空気感が、なつみちゃんの心模様とリンクした、絵が語るシーン。挿絵を描くものの腕の見せどころです。
くすのき:ほんとに、この夕焼けの町はステキですね。絵本ならではの表現だと思います。
なつみちゃんとおじいちゃんは大のなかよしですが、あおきさんが小さかったころのおじいちゃんとの思い出やエピソードがあったら教えてください。
あおき:庭仕事の好きなおじいちゃんで、広い庭はいつ行っても草ひとつなく、ぴしっと整えられていて、畑へ行くアプローチがあったり、見たことのない大輪の花があったりして、楽しい庭でした。でも、会話はあんまりしなかったかな。
くすのき:あまり話さなくても、きっとおじいちゃんはあおきさんのことを、いろいろ考えてくれていたのでしょうね。
絵本のアイデアが生まれるのは、どんなところからですか? いつ、どんなときでしょう?
あおき:子どもの頃、感じていたことやあこがれを話にしているフシがありますね。時や場所を選ばず、いつでもぼんやり考えていたり、思いついたりしていることをメモしておいて、仕事となったらそれをつなぎ合わせて作る、というやり方ですかね。
くすのき:子どものころの思い、いつも考えていて、メモして、つなぎあわせて……わたしもそんな感じです。
■ 絵本制作のアイディアやチャレンジしたいこと
くすのき:主人公に描いてみたいもの(人)はありますか? その理由も教えてください。
あおき:キノコです。見た目? ルックスがすきだから。それに、アホな子ども。アホな子が共感できるかなと思って。それにヤブ医者ですね。「病は気から」なんて、適当なことを言って直してしまうようなお医者がいたら楽しいでしょ?
くすのき:それは楽しそうですね。新作、期待しています。
これから挑戦したいことはありますか? お仕事でも、それ以外でも。
あおき:創作落語です。大川亭ひろ絵という名前で高座をつとめているのですが、そのときにオリジナルの落語が出来たらいいなと思っています。
くすのき:大川亭ひろ絵師匠の創作落語、ぜひ聞かせていただきたいです。
あおきさん、お話ありがとうございました!
───最後にあおきひろえさんのひみつを手書きコメントで大公開!
あおきひろえさん おすすめの本
愛知県豊橋市生まれ。絵本に『パパとぼく』『夏平くん』(ともに絵本館)、『ハルコネコ』(教育画劇)、『からあげ』(アリス館)、『シバ犬のチャイ』(BL出版)など多数。
絵本のほか、装丁、挿画、広告など幅広く活躍。大川亭ひろ絵の高座名で出前寄席の活動も。
1961年徳島県生まれ。鳴門市在住。小学校教諭、鳴門市立図書館副館長などを経て、現在は、児童文学を中心とする創作活動と講演活動を続けている。絵本『おこだでませんように』(小学館)が、2009年に全国青少年読書感想文コンクール課題図書に、2011年にはIBBY(国際児童図書評議会)障害児図書資料センターが発行する推薦本リストに選出される。同作品で第2回JBBY賞バリアフリー部門受賞。また、『ふくびき』(小学館)、『ともだちやもんな,ぼくら』(えほんの杜)と共に第3回ようちえん絵本大賞を受賞する。その他の絵本に『もぐらのサンディ』シリーズ@〜C(岩崎書店)、『あたたかい木』(佼成出版社)、『えんまのはいしゃ』(偕成社)、『みずいろのマフラー』(童心社)、『ええところ』(学研)、『メロディ』(ヤマハミュージックメディア)など多くの作品がある。
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