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「すこやかな心をはぐくむ絵本」シリーズ完結記念 絵本作家インタビュー【くすのきしげのりさんと12名の絵本作家たち】廣済堂あかつき 2016/08/22
せっかくの遠足なのに、足をけがして行けなくなったキツネくんの気持ちの変化が、にじむようなやさしいタッチで描かれた『うれしいやくそく』。ともだちっていいなあ、としみじみ思います。
作者のくすのきしげのりさんがインタビュアーになって、絵を描かれたいしいつとむさんにインタビュー! 絵本の制作についてや、子ども時代についてなど、お二人のやり取りをお楽しみください。
■ 遠足の思い出
くすのき: 『うれしいやくそく』では、けがをして、みんなといっしょに遠足に行くことができないキツネくんが出てきます。いしいさんの遠足に関する思い出やエピソードを聞かせください。
いしい:遠足から帰っての晩、布団に入って1日を回想していると、「遠足の日」が終わってしまったことの、なんともいえないさみしさを感じ、せつなかったです。
くすのき:なごりおしい感じ、わかります。ぼくも遠足に行く前が一番うれしく楽しかったような気がします。
■ やわらかな線、あたたかい絵のヒミツは?
くすのき:この絵本では、キツネくんやともだちの様子がとてもやわらかい線で描かれていますが、どのような画材、技法を使って描かれているのですか。
また、この本の中で、いしいさん、おすすめの場面、お気に入りの絵があったら教えてください。
いしい:水をたっぷり含んだ和紙に水彩で描いています。実際の絵本のサイズより、ちょっと小さめに描いていて、拡大して製版してもらうことで、にじみやぼかしがきれいに出るように工夫しています。
ぼくの一番気に入っているのは、表紙の絵です。遠足前のワクワク感、たまりません。
くすのき:和紙に描いていらっしゃるから、色だけの空間にもあたたかさを感じられるのですね。拡大する効果について、初めて知りました。
■ いしいさんの子どもの頃の思い出やエピソード
くすのき:小さかったころ、ともだちとどんなことをして遊んでいましたか?
思い出やエピソードがあったら教えてください。
いしい:小川に網を入れると、たくさんの小魚、エビ、カエル……夢のようでした。
今の子どもたち、すべてに体験させたいです。
くすのき:ほんとうに。ぼくも近くの小川で水草を足で探って、飛び出してきた小さい魚やザリガニを捕っていました。今の子どもにも、自然の中でのびのび過ごす時間を作ってあげたいですね。
■ 絵本制作のアイデアやチャレンジしたいこと
くすのき:絵本のアイデアが生まれるのは、どんなところからですか? いつ、どんなときでしょう?
いしい:眠れずに、あれこれ考えているときです。
ふっと、描きたい景色が見えてきます。
くすのき:やはり、絵からお話が生まれてくるのですね。そこが、画家さんのうらやましいところだなあ。
主人公に描いてみたいもの(人)はありますか? その理由も教えてください。
いしい:好奇心いっぱいの子ども。生き生きとした姿を描きたい。
また、悩みながら生きていく子どもたち。
くすのき:なるほど……。今を生きる子どもを、きちんと見て、絵本にしていきたいですね。
これから挑戦したいことはありますか? お仕事でも、それ以外でも。
いしい:美しいものをたくさん見て、感じたいです。
くすのき:そうですね、ぼくも美しいものをたくさん見て、感じて、自分の心をしなやかにしていきたいです。
いしいさん、お話ありがとうございました!
───最後に、いしいつとむさんのひみつを手書きコメントで大公開!
挿絵を手がけたものに『またおいで』(森山京作 あかね書房)、『りんごあげるね』(さえぐさひろこ作 童心社)、『妖怪の日本地図』全6巻、『絵本 子どもたちの日本史』全5巻(ともに大月書店)など多数。
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