しかけをめくると妖怪が登場!今大人気の本格子ども向け図鑑
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「すこやかな心をはぐくむ絵本」シリーズ完結記念 絵本作家インタビュー【くすのきしげのりさんと12名の絵本作家たち】廣済堂あかつき 2016/11/21
おばあちゃんと女の子のやりとりがあたたかな絵本『くつ あらいましょう』。
作者のくすのきしげのりさんがインタビュアーになって、絵を描かれたさこももみさんに子どもの頃のこと、大事に思っていることなど、お話をうかがいました!
■ 絵本にまつわるエピソードと、さこさんの子どもの頃の思い出
くすのき:『くつ あらいましょう』で、あすかは、おばあちゃんと一緒に、はけなくなって捨てることになったくつを洗います。おばあちゃんをどんな人柄として描こうと思われましたか?
さこ:お母さんとはひと味ちがう大らかな目線で、包み込むようなあたたかさを出したいと思いながら描きました。
くすのき:なるほど。この絵本のおばあちゃんは、ふきのとうの汚れを取っていたり、花壇のお世話をしていたり、ひとつひとつていねいに暮らしておられる様子が絵からもよくわかりました。
さこさんが、ずっと大切にしているものや、捨てられないものはありますか。
また、この本の中で、さこさん、おすすめの場面、お気に入りの絵があったら教えてください。
さこ:結婚する時に実家から持ってきたボロボロの絵本と、子どもたちが家を出るときに残していった数々の品!
幼稚園のできごとを振り返るシーンは、我が子の幼稚園時代をリアルに思い出して力が入りました。
くすのき:ぼくも子どもの小さかった頃に描いた絵やお手紙など、捨てられません。
園での様子はどのシーンもなつかしく、あたたかな雰囲気で良いですね。 さこさんは小さな頃、おばあちゃんっ子でしたか? おばあちゃんと過ごした思い出やエピソードがあったら教えてください。
さこ:私が育ったのは10人家族で、皆それぞれに忙しくしていましたが、よく縫い物をしていた明治生まれの祖母の部屋に遊びにいって、祖母が子どもの頃の話を聞くのが好きでした。なかには、ラブレターをもらった話などもあり、同じ話を何度聞いてもおもしろかったのを思い出します。
くすのき:お話上手なおばあちゃんだったのですね。楽しそうだなあ。
■ 絵本制作のアイデアやチャレンジしたいこと
くすのき:絵本のアイデアが生まれるのは、どんなところからですか? いつ、どんなときでしょう?
さこ:お話を考えるのは本当に苦手なので、締切に迫られてアイデアが出てくる感じです。(苦笑)
やはり私自身の子どもの頃の体験と、我が子のエピソードのなかからひねり出していることが多いと思います。
くすのき:やはり、自分の中の子どもと目の前の子ども。そのふたつとの関わりがお話のタネになっているのですね。ぼくにもそういうところがあるように思います。
これから、主人公に描いてみたいもの(人)はありますか? その理由も教えてください。
さこ:私自身がいろいろな経験をしたいので、今まで描いたことのない主人公を描くのも楽しいと思います。
「こんな絵本、見たことない!」「同じ人の絵とは思えない」と言っていただけるような作品にもチャレンジできたらうれしいです。 常に「脱皮」し続けるために、自分に制限をつけないように心がけたいです。
くすのき:「自分に制限をつけない」それは、かっこいいと思います。
これから挑戦したいことはありますか? お仕事でも、それ以外でも。
さこ:今まで忙しくて日々の生活をていねいに楽しむことが少なかった気がするので、ひとつの仕事をよりていねいにゆっくり仕上げつつ、毎日の生活のなかで感謝とゆとりの気持ちをしっかり持てる暮らしをしていきたいです。
くすのき:なるほど。しっかりした毎日が、ものを作り出す力をささえてくれるということ、全く同感です。
さこさん、お話ありがとうございました!
――最後にさこももみさんのひみつを手書きコメントで大公開!
さこももみさん おすすめの本
1961年徳島県生まれ。鳴門市在住。小学校教諭、鳴門市立図書館副館長などを経て、現在は、児童文学を中心とする創作活動と講演活動を続けている。絵本『おこだでませんように』(小学館)が、2009年に全国青少年読書感想文コンクール課題図書に、2011年にはIBBY(国際児童図書評議会)障害児図書資料センターが発行する推薦本リストに選出される。同作品で第2回JBBY賞バリアフリー部門受賞。また、『ふくびき』(小学館)、『ともだちやもんな,ぼくら』(えほんの杜)と共に第3回ようちえん絵本大賞を受賞する。その他の絵本に『もぐらのサンディ』シリーズ@〜C(岩崎書店)、『あたたかい木』(佼成出版社)、『えんまのはいしゃ』(偕成社)、『みずいろのマフラー』(童心社)、『ええところ』(学研)、『メロディ』(ヤマハミュージックメディア)など多くの作品がある。
1961年東京都生まれ。東京学芸大学美術教育学科卒業。小学校教員を経て、イラストレーター、絵本作家になる。絵本、雑誌、書籍、企業のWEB等で幅広く活躍している。主な作品に「こんなときってなんていう?」シリーズ(ひかりのくに)、「イーノとダイジョブ」シリーズ、『まんま』『ねんね』(講談社)、『へんしん!ぱんやさん』(教育画劇)、『トトとライヨ じてんしゃのれた!』(アリス館)、『ぼくはひなのおにいちゃん』(文化出版局)、「ペコルちゃん」シリーズ(くもん出版)など多数。日本児童出版美術家連盟会員。広島県在住。
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