著者が世界各地で観測してきた雪の結晶の顕微鏡写真約1500枚を、最新の分類で紹介する世界で初めての図鑑。偏光顕微鏡で撮影した結晶写真は、従来の雪の結晶のイメージとは異なるが、結晶としての「素顔」を知ることができる。著者の菊地氏は北大名誉教授。雪の結晶学研究の第一人者で、「雪博士」として著名な中谷宇吉郎の孫弟子。南極観測隊にも参加しているほか、北極周辺でのフィールドワークも行い、新しい結晶を数多く発見してきた。梶川氏は共同研究者。菊地氏は2011年、これまでの研究をもとに、新しい雪の結晶の分類「グローバル分類」を発表し、雪氷学会、気象学会などで承認された。本書は、グローバル分類に基づく最初の図鑑。雪の結晶の顕微鏡写真のカラー図鑑としても世界初となる。
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