四歳から小学校六年生まで、祖父とボクの物語。お祖父ちゃんはだいたいのものが、それがどんなに便利でも新しくても高価でも、気に入らない。朝起きて畑に行き、夜寝るまで一度決めたルーティーンは、正月だろうがなんだろうが変えない頑固者だ。そんなお祖父ちゃんのガキ大将だったころの話を聞くうちに、ボクは子どものお祖父ちゃんが大好きになっていく。
編集者コメント タマムシのきらめきは、お祖父ちゃんが「ちっせいときの話」をしてくれたあの頃にボクを連れて行ってくれる……。祖父の死を迷いながらうけとめる男の子のガツンとくる物語です。
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