〈色絵陶器の大成者・仁清の技術を堪能する〉
〈京焼随一の名工・仁清の優美な作品を紹介〉
野々村仁清(生没年不詳)は、正保4年(1647)頃、京都・仁和寺門前に御室窯を開きました。巧みなロクロの技術と華麗な上絵付、優美な造形性によって、仁清のやきものは当時の公家や武家などに愛好されました。本書では、御室窯における作風の展開をたどりつつ、多岐にわたる作例の中でも特に金彩や銀彩を施した色絵陶器を中心にご紹介します。また、京極家伝来の色絵茶壺を取り上げ、その図柄と共通する屏風や工芸を併せて紹介し、絵画や意匠との関連性を探ります。なお、本書は、熱海にあるMOA美術館のリニューアル3周年記念特別展として2019年秋に開催される展覧会「仁清 金と銀」(11月1日ー12月8日)の図録を兼ねた書籍となっています。
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