「しー しずかに」
耳をすましてみると、なにが聞こえてくるかな?
「とくっ とくっ とくっ」
これは、おかあさんの心臓の音。ぎゅ〜っとだっこでいい気持ち。
「しー しずかに」
「ひゅる ひゅるる〜ん」
次に聞こえてきたのは、風の音。全身をなでなでしてくれるね。ぽつぽつ、とたとた……耳をすませば聞こえてくる、色んな音。親子で一緒に、みんなで一緒に、音を感じて触れあって。そんな風に心も体もリラックスしてきた頃、「パーン」と大きな音を合図に思いっきり転がって!
声優として活躍され、またベビーマッサージタッチケアセラピストとしても活動されている、かかずゆみさんによる初めての絵本です。実際の体験の中で感じてきた読み聞かせによる「声かけ」や「ふれあい」の大切さというのが、この絵本の誕生のきっかけになっているのだそう。可愛らしい雰囲気の中にも、耳を澄ました時の緊張感が伝わってくる絵を描かれているのは市原淳さん。見ているだけでも、音を感じる楽しさが味わえるようです。
音を感じて、体を動かして。気持ちがすっきりしたら、なんだかお腹がすいてきた!? 毎日の赤ちゃんとの生活の中で、大活躍してくれそうな1冊ですね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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幸せなひと時をつむぐ"あかちゃんふれあい絵本"
「しー しずかに」耳をすますと「とくっ とくっ とくっ」。聞こえてきたのはおかあさんの心臓の音。「しー しずかに」耳をすますと「ひゅる ひゅるる〜ん」。聞こえてきたのは風の音。ふれあいながら読むあかちゃん絵本。
アニメ「ドラえもん」源静香役・声優 かかずゆみさん絵本作家デビュー! 絵は「もいもい」でおなじみの市原淳さん!!
ベビーマッサージ タッチケアセラピストでもある、かかずゆみさん作。あかちゃんとふれあいながら楽しむ絵本です。
■□■作者・かかずゆみさんのメッセージ■□■
2歳の息子を連れて初めて読みきかせ会に参加した日。
絵本と子どもたちの笑顔、そこを取り巻く空気に、子育てで凝り固まっていた私の心がじんわりとほぐれていきました。絵本の力、読みきかせの力ってすごい! と衝撃を受けたのを今でも覚えています。
その後、読み手となり「声かけ」や「ふれあい」の大切さを学び、0歳から楽しめるふれあい絵本を作りたいと思うようになりました。
耳を澄まして、ふれあって、一緒に「とて」と転がり「むくり」と起きて、最後はもぐもぐごっくん。
親子で笑顔になってもらえたら嬉しいです。
美味しいごはんをいっぱい食べて、心も体もにこにこ健やかに成長できますように☆
■□■画家・市原 淳さんのメッセージ■□■
よーく耳を澄まさないと聞こえない小さな音がテーマの絵本だったので
敢えてイラストの背景を描かずに余白で緊張感を出してみました。
静かに絵本と向き合って、何もない余白の部分からそよ風や湿った空気を
感じてもらえたら嬉しいです。
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