「起立・礼・着席」の号令で始まる授業、「前へならえ」「休め」といった意味不明な号令、もはや作業と化した漢字学習など、いまだ旧態依然とした不毛な“習慣”が残る日本の学校教育。いじめ問題、不登校の児童・生徒の爆発的増加、国連から中止を促す勧告が出ているにも関わらず増え続ける特殊支援学級など、もはや崩壊寸前の公教育の問題点を、その被害者である子どもたちの証言から考える。
著者は、半世紀近く、家庭教師や教育環境設定コンサルタントとして、一対一で子どもとその親に向き合ってきた。その中には、公教育で否定されたり、落ちこぼれたりした子ども、言わば公教育の被害者が多数存在する。
リベラルアーツ、カタカムナ古典音読法など、著者が開発した学習メソッドで能力を開花させた被害者たちが、日本の学校教育の「ヘンタイ性」を告発する。そして、その声をもとに、学校教育のあるべき姿を考える。
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