本書には、オールコットが11歳になる少し前から亡くなる直前までの45年間に書き綴った現存する日記すべてが収録されている。世界中で愛読されている『若草物語』の著者、オールコットは家族の生活を支えるために300篇以上の作品を残した。女性は結婚し、従順で敬虔な妻となり、やさしくて慈悲深い母となるというのが理想と考えられていた時代に、オールコットが歩んだ道は厳しいものだった。オールコット家の大黒柱となって家族を支えながら、女性の権利をもとめ、精神的にも社会的にも常に自立して生きていこうしたオールコット。だれにも語りえない悲痛な心のうちが、日記のそこここに吐露している。
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