何の変哲も無いものを写して
そのなかに“特別な何か"を見つけるのが好きなのです
?ソール・ライター
アトリエに遺された未発表スライドから厳選
全世界同時刊行
日本初の写真集『ソール・ライターのすべて』の刊行から5年。
本書では、仕事としての「ファッション写真」、極めてプライベートなモノクロ「ヌード写真」、そして「ストリート・フォト」の3つの柱でソールの全体像を伝えましたが、ソールの真骨頂はなんといっても「ストリート・フォト」といえるでしょう。
2013年、ソールは亡くなる直前、ギャラリストとして晩年深く親交したマーギット・アーブに自分の作品を託しました。その後、マーギットは夫であるマイケルとともにソール・ライター財団を設立。最大の優先課題として取り組んだのが、アトリエに無造作に遺されたままになっていた数万点に及ぶ膨大な数のカラースライドを、デジタル化する「スライド・プロジェクト」でした。剥き出しのままになっていたり、箱と中身が違っていたり、整理は難航を極めながらも財団スタッフと協力者の情熱に支えられ、約10年の歳月を経て、その成果として『まだ見ぬソール・ライター』の刊行に結実しました。
全貌を伝えた『ソール・ライターのすべて』に続き、未公開の「ストリート・フォト」を収録する『まだ見ぬソール・ライター』では、厳選された作品とともに、プロジェクトの経緯で発見された新事実をはじめソールの思考と技術の秘密に迫るエッセイ、アーカイブデータを収録しています。
大判サイズ(A4変型)となる本書で、日常の景色を“一幅の絵画"に変えてしまう、ソールの色彩と構図の妙をご堪能ください。
*本書は、世界6カ国語に翻訳され同時刊行されます。
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