1869年、明治政府は民部官庶務司に戸籍地図掛を設置した。以来150年、測量・地図は国土や都市、人々の生活空間の実態を明らかにし、その成果を広く利活用できるように管理・表現・提供するための総合的な技術として発展してきた。特にこの50年間は、電子情報・通信、宇宙・航空、各種センサ、画像処理、人工知能などの先端技術の驚異的な進展を背景に、測量・地図分野は画期的な発展を遂げている。本書はその150年の歴史を、関連する技術や政策、事業の変遷を中心に、産業界や学界、関係団体の動向を織り交ぜながら、通史として概観する。
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