
左右をよく見て、くるまが来ないか確かめてね。
「わたりましょ わたりましょ」
横断歩道をぺったぺった、ぴよぴよ。渡っているのは、あひるさん親子。なんて愛らしい姿でしょう。すると今度はぱんださんたちもやってきます。さらにかめさんも、かえるさんも……
「わたりましょ わたりましょ」。
ごろりんごろりん、とっことっこ、ぴょーんぴょーん! それぞれの方法で横断歩道を渡っていきますよ。ところでみんないったい、どこに行くのかな?
作者の北村人さんが、「カルガモ親子のお引越し」のニュースを見たことが絵本づくりのはじまりとなったというこの絵本。登場するのはぷっくりした体のあひるさん、でんぐりがえしをしちゃうぱんださん、首をにゅーっとのばしたかめさんに、軽快にとびはねるかえるさん。みんなとっても楽しそうに横断歩道を渡っていて、見ているだけでも幸せな気持ちになってきますよね。
おでかけの嬉しさがたくさん詰まったこの絵本、歩きはじめたばかりの小さな子どもたちにもおすすめの、可愛らしい一冊です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)

「あひるさん あひるさん くるまがこないか よくみてね」 「ぺったぺった ぴよぴよ わたりましょ わたりましょ」 左右をよく見て、横断歩道をつぎつぎとわたる、あひる、ぱんだ、かめ、かえる……。みんなどこ行くの? あたたかみの感じられるクレヨン画で、動きの楽しさや、おでかけのうれしさを表現しました。 歩きはじめるころのお子さんに、おすすめです。

表紙がかわいかったので、読んでみました。いろんな動物たちが横断歩道を歩く様子が楽しく描かれています。あたたかみのある、かわいらしい動物たちにほっこりしました。歩き出したころのお子さんにおすすめとありましたが、なるほど。外へでかけたくなる春にちょうどいい絵本だと思いました。 (あんじゅじゅさん 50代・その他の方 )
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