
つめたい雨が降り、風が強く吹く夕方。突然あかりが消えました。なんだかひとりぼっちに感じたコトリちゃんは、「自分と同じように感じている人がいるかも」と思い、ランタンにあかりをともすことにしました。すると、そのあかりを見た近所の人たちも次々にあかりをともし始め……。ささやかな思いやりから始まるやさしいつながりに、心あたたまる1冊。

外は雨が降り、とても強い風が吹いているようです。
おまけに停電で、街は暗くなってしまいました。
そこでコトリちゃんはランタンの火をつけて、玄関先に置くのです。
何か象徴性の高い作品ではあります。
悪天候は社会を表しているのでしょうか。
戸外に置かれたランタンは祈りでしょうか。
コトリちゃんのランタンに癒された人がいました。
少年が一つランタンに火をつけます。
これが、連鎖的に明りの数を増やしていくスタートでした。
傘が飛びそうなくらいの悪天候ですが、人々は安心感に包まれて行くのです。
インクルーシブな社会が実現したようで、感動しました。
はじめは一つの明かりだったことをよく考えましょう。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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