転校生のうたちゃんは、いつもつまらなそう。
いたずら好きのこたろうが、いたずらでクラスのみんなを笑わせても、うたちゃんだけは、おどろいたり笑ったりしてくれません。
そんなうたちゃんを、いたずらでびっくりさせたいと考えたこたろうは、とっておきの方法を試してみることにします。それは、『アブラカタブレット』という魔法のアプリ。このアプリを使って撮った写真を加工すると、現実世界のものも同じように変えられるんです。
けれどもこの魔法、自由に使えるというわけではありません。『アブラカタブレット』の案内役・タブーとこたろうは、1時間入れ替わるという条件を元に、五回だけ魔法を使えるという約束をします。はたして、その五回で、こたろうはうたちゃんをびっくりさせることができるのでしょうか。
前作『まほうのアブラカタブレット』で、初めて出会ったタブーとこたろう。前作では、タブーのおかげで大変な目に遭ったこたろうでしたが、今回のお話では、こたろうがタブーにお願いをしたり、タブーがこたろうにいたずらのアイデアを提案したりと、協力し合う関係に。悪そうな見た目とは裏腹に、意外といいヤツかもしれないタブーの姿もみどころです。
また、いたずら好きのこたろうが、うたちゃんにいたずらを仕掛ける中で、いたずらでこわがらせたいわけではなく、「びっくりさせて、たのしい気分にさせたい」と気づく場面も物語の大きなポイント。
如月かずささんとイシヤマアズサさんによる、身近なタブレットが、魔法の道具に変わる楽しい物語。タブーとこたろうはこれからタブレットのアプリを使って、一緒にどんないたずらを考えていくのでしょう。タブレットのアプリでどんなことができそうか、あれこれ想像しながら読んでみてくださいね。
(秋山朋恵 絵本ナビ編集部)
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いつもつまらなさそうな顔をしている、転校生のうたちゃん。いたずら好きのこたろうは、ふしぎなアプリ『アブラカタブレット』を使って、うたちゃんにいたずらを仕掛けます。
学校の石ぞうを躍らせたり、チョークをトンボにして飛ばしたり、ろうかを氷の床にしたり……。しかし、うたちゃんはどのいたずらにも気づいてくれず、地面を見つめているばかりです。
すると、『アブラカタブレット』のあんないやく・タブーが「かわりにいたずらを考えてさしあげましょうか?」と声をかけてきました。タブーの考えるいたずらとは……!?
第36回読書感想画中央コンクールの指定図書『まほうのアブラカタブレット』に続く第2弾。今作からでも楽しめる、ハラハラドキドキ楽しい幼年童話!
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