もう何日も森から森へ飛び回っている、あおいことり。もうすぐ生まれてくる我が子のために、新しい家をつくらなくてはならないのです。ところが、探しているこぶしの枝がどこにも見つかりません。
そんなある日。ことりが、ふわっと甘い香りのする方に飛んでいくと、赤い屋根の家にたどりつきます。そこにはたくさんのこぶしの小枝。
「こえだを、すこし わけて もらえないでしょうか?」
ことりがお願いをしたのは、その家に住んでいるねこ。話を聞いたねこは、一日一本ずつ小枝をわけてあげることにし……。
こぶしの枝を探し求めるあおいことりと、生まれつき匂いがわからないねこ。日本絵本賞を受賞した前作『ねことことり』のもうひとつの物語として誕生したのが本作です。繊細なやり取りの中で心が通じ合っていくねことことり。同じ出来事を、今回はことりの視点で描きます。
姿をあらわさなくなった期間、ことりの身には何が起きていたのか。描かれているのは、ことり一家の生活と、彼らが見ている自然の風景。その世界のなんと豊かで美しく、力強いことでしょう。
絵本作家・生物画家の舘野鴻さんと、画家なかの真実さんが再び組んだこの絵本。ページを開くだけで圧倒されるような、美しく壮大なスケールの絵で味わうことができるのは、どこまでも優しくあたたかな感情。この先もずっと「ねことことり達」の物語は続いていく……そう思えることが、とても幸せなのです。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
続きを読む
日本絵本賞受賞・親子で読んでほしい絵本大賞受賞作
『ねことことり』のもうひとつの物語―待望の続編!
◆日本絵本賞受賞作『ねことことり』の待望の続編!
◆作家・たてのひろしと、画家・なかの真実が再びタッグ。
圧倒的なスケールと美しい細密画で贈る、珠玉のファンタジー。
◆こぶしの枝を探し求める青い小鳥と、生まれつき匂いがわからない猫。通い合う心、つながる命―その先に芽吹く未来とは? 前作『ねことことり』と対になる本作は、小鳥の視点から描かれており、二つの作品を通して、世界がより豊かに広がります。
あおいことりは たいせつな いえをつくるために、
もうなんにちも もりからもりへ こぶしのこえだを さがしまわっていました。
けれど、こぶしの木は きりたおされ、こえだはどこにも みつかりません。
そんなある日、ねこにであい……。
日本絵本賞受賞作『ねことことり』の待望の続編。圧倒的なスケールと美しい細密画で、通い合う心、つながる命―その先に芽吹く未来をあたたかく描きます。
続きを読む