ポーランドのヴァイオリニスト/作曲家であるヴィエニャフスキー(ウィニアフスキー)が1855年に作曲した、ヴァイオリンとピアノのための技巧的な小品。ヴィエニャフスキーならではの華麗な技巧に満ちた名曲のひとつで、あまたのヴァイオリニストにより愛奏されています。
本作は、非常に急速で、急きたてられるような推進力を感じさせるト短調のPrestoのセクションで始まり、そこから一転して明るく、おだやかなト長調で幅広い音域にヴァイオリンらしい技巧がちりばめられたTranquilloのセクション、非常に美しい歌心が横溢するニ長調のCantabileのセクションを経たのち、最後に冒頭のセクションが戻ってきて一気に終結へと向かう四部構成です。
本版には、日本を代表する名ヴァイオリニストである徳永二男による、示唆に富む運弓・運指を付しています。
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