|
「ゆうれいの出る家」「鐘の音にこもるうらみ」ほか、こわさのなかにもユーモアと想像力があふれている世界の民話と伝説。
ヨーロッパ、アジア、アフリカ等に伝わる幽霊の話を10話。
いろいろな怪談・民話が楽しめる。
1970〜74年刊行の「少年少女・類別/民話と伝説 全34巻」の中から怖い話を中心に改訂・改装したシリーズ。改訂版は2006年刊行。
生前の恨みを晴らすようなおどろおどろしい話ではなく、幽霊を出し抜いたり、幽霊の願いをかなえて成仏してもらったりする。ちょっとひねりの効いた愉快な話が満載。
悲しい話、怖ろしい話もあるが、知恵比べのような話の方が印象に残った。どうしてそうなったのか、話の最後の方にはわかるので安心。
幽霊になっても、友達が欲しかったり、気になることがあってなかなかあの世にいかれなかったり、大変だ。
一番驚いたのは、幽霊の住居問題。気に入った場所に長年住み続けることができなくなったり、引っ越したり、なかなか大変だ。
敷金・礼金・家賃・保障や保険料金が発生しなくなっても、けっこう面倒な問題があるのだなあ。がんばって欲しい。 (渡”邉恵’里’さん 40代・その他の方 )
|