「せかい童話図書館(7) ゆきおんな」 みんなの声

全頁試し読みで読みました。ゆきおんなのおゆきの優しさや恋心が伝わってきました。五年のいう歳月を恋するみのきちと過ごせたし五人もみのきちの子供も授かったから幸せだったと思いました。約束事は、なにがあっても守ればおゆきと一緒に暮らせたのにと思うと残念でなりません。やっぱり五人の子供が不憫でした。

全ページお試しで読みました。
昔話のなかに、ゆきおんなという名前を見つけて読んでみたのですが、
ゆきおんなという概念はあったものの、実際の民話など読んだのは初めてでした。
誰もが美しいとあこがれる雪はロマンティックですが、
雪に閉ざされたところでは死と隣り合わせの恐ろしいものに変わってしまうものなのですね。
雪女も人を殺めることが仕事だったようですが、人間の男にもってはならない恋心を持ってしまった悲しいお話でした。

雪女というと怖いイメージでした。
このお話を読んだら、怖いのはやはり怖いのですが、秋さんが言うようにあわれさを感じました。
約束を破ったみのきち。その時の雪女の心を思うと…。
自分が子供の時よりも、子供を持った今のほうが雪女の思いが分かりますね。

クレヨンと、透明水彩で、このようなイラストが描けることに驚きました。

雪の冷たさや、吹雪の厳しさが、画面いっぱいから伝わってきます。

文章は多めで、物語も長いのでとても読み応えがあります。
昔から、日本昔話よりも外国の物語の方が好きでしたが
日本の物語も、味があって良いと思いました。