どこのだかわかりませんが、とっても方言が強い本文でした。
「かにのこどん、おめたち なして なく」
「おらたちの おっかあ さるに ころされちまったんで こまってるとこだあ」
なかなか、4歳の息子に読んであげるのには方言が邪魔して、すっと内容が伝わらなかったみたいでした。
イラストは、とてもかわいらしいです。
ですが、肝心なところで、イラストが情報不足です。
たとえば、留守中の猿の家にみんなが忍び込むところ。本文には、
「そうだんができると、みんなそれぞれ もちばについた。」
とあるだけで、栗がいろり端に、蜂が水瓶に、臼が軒の上に、くそが出口に、という説明がないので、イラストが大切なはず。でも、肝心の猿の家の絵が外観からのものなので家の中はよくわからない。
他にも、最初の方で、猿が赤くなった柿の木に登って、上から青い柿をカニに投げる場面。
猿が木の上で食べているアップの絵のページの次が、青柿がカニにあたっている超アップの絵。
全体像がないので、わかりにくいんです。