母親が亡くなる前にアヤに残した緑、赤、紫、黄、青の五色の糸が、アヤの命を守ってくれたのは、母親の愛情そのものでした!
緑の糸は、緑の山を造ってアヤの命を狙う五郎太から、救ってくれました。赤い糸は、アヤを食べようとする追いかけてきたやまんばを、赤いつり橋を作って助けてくれました。紫の糸は、大蛇に紫の網に体をからませて湖に沈んでいってアヤは身代わりの花嫁にならずにすみました。黄の糸は、黄色のはしごを作り、アヤを守り、最後に残った青の糸は、青い船を造ってお殿様とアヤを助け、もう五色の糸がなくなっても、糸の助けがいるような恐ろしい目には、二度と会うことはなかったです。あやとりを自分だけの楽しみにしないで、村のこどもたちにも教えてやりました。村の人からアヤのことを、あやとり姫を呼ばれるようになり、殿様からお嫁にほしいとお迎えがきて、殿様の奥方になり、こどもも生まれて幸せに暮らしたというハッピーエンドが読んでいて一番嬉しかったです。五つのあやとり、ひとやまふたやまみやま、あみ、4だんばしご、ふねのつくりかたも掲載されているのも嬉しかったです。昔懐かしいあやとりでした♪母親の愛情がアヤの命を救ってとても感動しました。