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ぼくは川のように話す」 みんなの声

ぼくは川のように話す 文:ジョーダン・スコット
絵:シドニー・スミス
訳:原田 勝
出版社:偕成社 偕成社の特集ページがあります!
税込価格:\1,760
発行日:2021年07月14日
ISBN:9784034253700
評価スコア 4.5
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  • スコットが障害を乗り越えた理由

    少年時代に吃音だった、ジョーダン・スコットの思い出を基に、作成された絵本です。

    スコットの少年時代は、頭に溢れてくる言葉を、上手に話すことができず、劣等感にさいなまれていたのです。
    それでもいいのだと父親は教えてえくれました。
    お前は川の流れのように話しているのだと。
    その川は、絵本のように壮大な川ではなく、様々に変化する上流河川だったように思うのですが、大河を思わせる安心感をスコットに与えたのですね。
    父のおかげで自分らしく生きられるようになったなんて、父親からすると、感無量の大絶賛ですね。
    父親に大いに刺激を与える絵本です。

    投稿日:2021/08/15

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  • 哲学的な絵本

    哲学的な絵本でした。

    吃音の悩みや悲しみを、主人公の少年は冷静に見ています。
    乗り越えているのとは少し違うけれど、大切に想ってくれているお父さんとの触れ合いを通して、悩みとうまく付き合っているように感じました。

    ぼくは川のように話す。

    そう結論付けた少年は、周りの少年少女よりも早くに大人になったように感じました。

    投稿日:2023/12/12

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  • 和訳が素晴らしい

    吃音のある筆者の、少年時代の実話。

    「口の調子が悪い」時がある筆者。
    学校でからかわれ、そんなときは口もききたくなく
    迎えに来た父と川原で過ごします。
    父が
    「川の流れを見ろ、お前の話し方にそっくりだ」と言います。
    川の流れは、よどみなくさらさら流れるだけでなく
    時に岩にぶつかり渦巻きながら流れていくのです・・。

    思い通り言葉はでてこないけれど
    胸の中にたまった言葉はあふれるほどで
    泣いてしまいそうなときは、この川を思い出そう・・。
    父の言葉を聞いて
    少年は言葉には出さずとも、胸の中でそう誓います。

    とにかく、和訳が素晴らしい。
    言葉にできない思いをが美しい日本語で表現されていて。
    その様はきらきらと輝いています。

    声に出して読みたい。
    そんな一冊です。

    投稿日:2022/03/30

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  • なんと美しい絵本だろう。
     絵本でいう美しいは、単に絵がきれいということではないだろう。
     文(この絵本でいえば、それは詩の言葉のようでもある)と絵が見事に合致し、音楽を奏でるようであることだろう。
     文を書いたのはカナダの詩人でもあるジョーダン・スコット。
     彼自身が吃音者で、この絵本は彼自身の体験にそって生まれたものだそうです。

     この絵本の少年のように、朝起きたら「ことばの音」だらけで、しかし、自分にはいえない音があることにいつもちぢこまっている。
     学校に行っても、あてられないように願い、あてられてもうまく口が動かない。
     そんなある日、少年の父親が彼を川に連れていった。
     父親は川を指さして、「あれが、お前の話し方だ」と言う。
     川は泡立ち、波うち、渦をまき、くだけていた。
     「お前は川のように話してるんだ」
     このシーンの、静かに目を瞑る少年の顔がいい。
     光にきらめく川に半身をいれた少年の後ろ姿がいい。

     少年は気づくのだ。川だって、自分と同じようにどもっている。
     でも、その先にあるのはゆったりとした流れだ。

     絵を描いたのは、シドニー・スミス。
     なんと素敵な川を描いてくれたのでしょう。
     スコットが見た川もきっとそうだったように、読者もこの川に自身の姿を投影できるのではないでしょうか。
     吃音者だけではなく、どんな人にも嫌なことであったり苦手なことがあるでしょう。
     そんな時、この絵本の川を思い出し、こうつぶやくといい。
     「ぼくは、川のように話す」。

    投稿日:2022/03/13

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  • 吃音という個性

    吃音(どもること)は、不思議な現象で、矯正や改善するのはとても困難なことだと聞いたことがあります。どうしても自分の思うように話せないもどかしさ、辛さを少しは感じれたかもしれません。この絵本に登場するお父さんのように、理解できたらよいなと思いました。

    投稿日:2021/12/07

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  • 物語る絵

    表紙の絵に引き込まれ、気になって手に取りました。
    うまく話すことのできない作者の実体験を元に作られたお話です。
    少年を勇気づけたお父さんの言葉と美しい自然。そして何より少年自身の素直で強い気持ちに感動しました。
    シドニー・スミスさんの得意とする「物語る絵」を大いに満喫できる作品です。

    投稿日:2021/11/17

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  • 大切な言葉

    『I TALK LIKE A RIVER』が原題。
    カナダの詩人である作者の実体験が基になっているそう。
    『このまちのどこかに』で、独特の心情を可視化していた画家とのコラボです。
    まず、題名が深く、表紙絵に描かれた少年がとても印象的です。
    吃音。
    みんなと違う苦しみ、その実体験が迫ってきます。
    そして、心を解き放ってくれたのは、お父さんの大切な言葉。
    「ほら、川の水を見てみろ。 あれが、おまえの話し方だ」
    川のように。
    個性として受け取れた瞬間でしょうか。
    誰にも、障害ほどではなくとも、不得手な部分はあるでしょう。
    そんなところをすべてありのままに受け入れてくれるのではないでしょうか。
    小学校高学年くらいから大人まで、心にしみる川の流れを体感してほしいです。

    投稿日:2021/09/17

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