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ぼくにげちゃうよ」 みんなの声

ぼくにげちゃうよ 作:マーガレット・ワイズ・ブラウン
絵:クレメント・ハード
訳:岩田 みみ
出版社:ほるぷ出版 ほるぷ出版の特集ページがあります!
税込価格:\1,320
発行日:1976年
ISBN:9784593500260
評価スコア 4.65
評価ランキング 3,072
みんなの声 総数 97
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97件見つかりました

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  • せつなくて、せつなくて

    子どもを持つ母親の心情を描いた絵本は数多くありますが、中でもこの絵本が私の気持ちにぴったりでした。
    「ぼくにげちゃうよ」「おかあさんはおいかけますよ」
    全編、このやりとりなのですが、その追いかけかたが決して押し付けがましくなく、ユーモラスで、心がほっとあたたかくなります。

    今までは母親べったりだった息子も、いよいよ来春は幼稚園。
    「ようちえんバスにのって、バイバイするよ、なかないよ。
    おかあさんは、おるすばんしていなさい」
    (なぜか私に似て命令口調)
    と、鼻の穴をふくらませて言うもんだから、思わず
    「いやだ。寂しいからお母さんもついてっちゃおうかな」
    と言うと、
    「だめ。ここはおかあさんようちえんではありません。
    おかあさん、きんし!って、せんせいにおこられちゃうよ」
    と、一蹴されてしまいました。

    今までぎゅっと握り締めていた砂が、指の間からさらさらと零れ落ちるように、母親から「逃げて」成長してゆく息子。
    それを、そっと気づかれないように後ろから見守りつつ、自由に走り回る息子の邪魔をしないように、大きく両腕を広げて追いかけてゆくのでしょうね。これからも。

    投稿日:2009/12/15

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    3
  • 大切なたからもの絵本

    この本は30年前に母から買ってもらい、
    今はそれをそのまま娘に読み聞かせています。

    長い年月を経ても、この作品のもつ温かさはまったく変わりません。

    娘は反抗期まっさかりで、主人公のこうさぎにそっくりです。
    かわいいけれどそんな娘に手を焼いて疲れていた時に
    読み聞かせたところ・・・

    娘はページをめくってカラーページにいくたびに
    自分がこうさぎになりきったかのように、
    驚いてそして夢中になって笑っていました。
    「おかあさんはつぎもきっとくるね」と言ってうれしそうでした。

    おかあさんが自分を見守ってくれているという安心感、
    これは私も自分が幼い時に(おそらく意識はしていませんでしたが)
    感じていたものです。
    親になってみて初めて、よくわかりました。

    その「安心感」に包まれながらお布団に入って眠りにつくのが
    小さかった私の毎日でした。

    世代を超えて読み伝えていきたい大切な絵本です。

    投稿日:2013/05/18

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    2
  • お母さんの愛ですね

    地味な絵本ですが、息子は夢中になりました。そしてすぐに文章を丸暗記してしまいました。

    白黒とカラーのページが交代であらわれるタイプですが、白黒の左でこうさぎが逃げます。白黒の右のページでかあさんうさぎが追いかけることが語られます。すると次のカラーのページでユーモラスに本当にお母さんがこうさぎを捕まえるのです。カラーのページに字はありませんが、くすっと笑いたくなるような絵で、「あ、こんな風に捕まえてる!」などと思わず言ってしまいそうです。

    色の使われ方がさらに絵を印象深いものにしていて、繰り返しの安心感もあり、小さな子には理解しやすいと思います。

    投稿日:2011/04/18

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    2
  • 心が温まる一冊。

    • JOYさん
    • 30代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 女の子8歳、女の子6歳、男の子3歳

     「おやすみなさい おつきさま」の温かさが大好きで、同じ作者のこの本を読みたくなりました。

     「ぼくにげちゃうよ。」と言っているこうさぎも、冒険してみたい反面、かあさんうさぎが追いかけてきてくれることを期待しているのでしょう。かあさんうさぎは、とてもストレートに、「だって、おまえは とってもかわいい わたしのぼうやだもの」とぼうやに語りかけます。
    訳文ならではの、素敵な言い方だと思いました。子どもを持つ母親なら、誰もがそんな気持ちを持っていると思いますが、日々の子育てに追われると、そんな温かい言葉を口にすることも、つい忘れがちに…。この本を読むときは必ず、子どもをひざにのせて、スキンシップを楽しみながら読むようになりました。かあさんうさぎが、愛情にあふれた母親の気持ちを代弁してくれているようで、読んでいる間、読み終わった後に、とても幸せな空気が流れました。 
     
     最後のシーンの挿絵では、作物のたくさん実る畑が近くに広がる、木のうろにある我が家で親子のうさぎがにんじんを食べています。暗い外の景色に比べ、明るくて暖かそうな我が家。「にげちゃうよ。」と言っていたこうさぎも、安心してくつろげる幸せな場所は、やっぱりかあさんうさぎのいる我が家なんでしょうね。

    投稿日:2010/05/23

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    2
  • 娘2歳のころ、「にんじんたべるの、読む〜」と、この絵本を箱から引っ張り出してきていました。
    40ページほどで、言葉で語るストーリーのボリュームがあり、彼女に読んで聴かせるのは、もう少し大きくなってからだろうと思っていました。
    もちろん彼女も すべて理解して聴いていた訳ではないのでしょうが、なぜか「これ読む!これ読む!」と言って持ってきていました。
    前の方のページをとばして読みたがったり、「にんじんたべるのは?」と探すところをみると、ラストの「にんじんをおあがり」…のシーンが、当時の彼女をとらえているようでした。
    はじめのうちは、前の方のページをとばして自分でめくってしまっていたのが、しだいに、かなりゆっくり聴けるようになってきましたた。
    そのうえ、実際には見たことのない「空中ブランコ」だとか、「登山家」なんて言葉が、普段なんでもない遊びのときに彼女の口から飛び出してくるようになったり、私が「登山家?」「空中ブランコ?」とたたみかけてやると嬉しいようで、きゃっきゃっと笑います。
    概要を理解していなくても、なんだかよくわからないけど楽しい、楽しんでいるんだな… と感じました。
    主人公はすべて「自分」。
    この本でももちろんこうさぎを指さして自分の名を言い、「じゃあ これは?」と母うさぎを指すと「おかあさん」と答えます。
    (どんな絵本のどんな主人公でもそう)
    文字通り、物語の主人公になって空想をしながら絵本の世界を旅している娘。
    そんな娘を通して、この本は、そんな基本的な絵本のちからというものをじっくり教えてくれました。
    親子の幸せな絵本タイムを築いてくれる、温かな心になれる 一冊です!

    投稿日:2012/06/11

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    1
  • こういうときはあった

    確かに小さいとき、
    なんだか母と衝突して(一次反抗期)
    もう、遠くに行きたいなぁ、なんて小さい頃思ってたっけな。

    この、うさぎのおかあさんのように
    優しく諭してくれたわけではないけれど、
    愛情はきっと同じように注いでくれたんだな。
    と思うとなんか涙。

    ただいま子育てに奮闘中のママさんたち、
    また、お孫さんが生まれたおじいちゃま、おばあちゃんにも
    お勧めです。

    反抗期って、誰でもあるのかな(*^^)
    母さま、ありがとう。

    投稿日:2012/02/22

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    1
  • 母の大きな愛で

    2才の息子に読みました。

    「ぼくにげちゃうよ」という息子に、
    私だったら、
    「逃げちゃダメ!どうして逃げたりするの!」
    なんて、大声を出したりしてしまいそうですが、
    このお母さんウサギは、穏やかな口調で
    「おまえはとってもかわいいわたしのぼうやだもの」
    と言ってどこまでも追いかけて行きます。
    このお母さんうさぎのように、
    自信をもって、大きな愛で子供を包んであげたいものです。

    息子はというと、
    じーんとなっている母をよそに、
    ページごと次々に変身するふたりを見つけては、
    「あ、あ」と指差し確認して楽しんでいます。

    同じ作家さんの「おやすみなさいおつきさま」も読みたくなりました。

    投稿日:2011/12/02

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    1
  • ウサギ七変化がかわいい

    ストーリーが単純で、わかりやすく、ママの愛情あふれるお話。
    子ウサギが家出を試みようとする話しだけど、反抗期の家出とは違い、ちょっとした冒険心からのもの。そんな子ウサギの冒険心を温かく包み込むママウサギは母親の鏡のよう。
    息子は挿し絵を気に入っていて、釣のエサがニンジンだったり、ウサギ岩やウサギヨットをおもしろそうにみてます。

    投稿日:2011/02/27

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    1
  • 追いかけてほしくて・・・。

    • MAYUMIさん
    • 40代
    • ママ
    • 大阪府
    • 女の子22歳、女の子20歳、女の子18歳

     おかあさんと仲良く暮らしていたこうさぎ。
    ある時、
    『ぼく にげちゃうよ』。
    そして、小川の魚になり、山の上の岩になり、庭のクロッカスになって逃げます。
    その度、お母さんは、漁師・登山家・庭師・・・となって追いかけます。

    『おまえがにげたら、お母さんはおいかけますよ。
     だって、おまえはとてもかわいいわたしのぼうやだもの』
    なんて素敵な言葉でしょう。

    大らかな心でこうさぎを包み込む母うさぎのぬくもり。
    親子の笑ましいやり取りから伝わってきます。
    外の世界に憧れながらも、いつもその背に母親の視線を感じていたい・・・。
    そんな子どもの気持ちにぴったりのお話です。

    投稿日:2006/12/14

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  • 母親の愛を感じる一冊です

    ぼくにげちゃうよといい逃げる場所をいうのですが、母親がそれをどのようにみつけにいくか答えるの繰り返しで最後はそうなるのねとすこし驚きの展開の絵本です。この母うさぎと子うさぎのやりとりがなんとも微笑ましいです。そして、母うさぎのどっしりと構えた心の広さに育児で心に余裕がなくなっているときに自分をみつめなおせる一冊です。白黒のページとカラーのページの交互で構成されておりとても新鮮です。

    投稿日:2021/03/16

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