タイトルは「がっこう」ですが、内容は養護施設での一日を連想しました。「マドレーヌ」のお話では、「寄宿舎」という表現ですね。
幼児向けの本だと思い購入しましたが、4歳の息子にはよくわかっていない様子。消化不良のような顔をしていました。
幼児には、親のいない生活などなかなか理解できないものです。くまの子たちの親がなぜいないのかについては書かれてはいませんが、一般的には、死、もしくは、育児放棄が連想されます。これはとてもデリケートな問題ですし、幼児にはどちらも理解できません。
ある程度大きい子ども、もしくは大人向けの本なのだと思います。
絵本に、そういったリアリティは不要なのでしょうか。
でも幼児は絵本から多くを吸収します。
この絵本から息子が何を吸収したかを考えると。
親がいない子はかわいそうだな。
親がいなくてもさみしくて泣くことがあっても、ジャッキーは一生けん命でえらいな。
子どもたちだけの生活ももしかしたら楽しいのかな。
そんなところでしょうか。そしてすべてを表面的にしか理解できません。
とてもデリケートな問題です。個人的には、誤った知識を得ることなく、きちんと理解できる年齢で、きちんと説明された文章で、子どもに与えたい内容です。
小学校に入ってから、「マドレーヌ」を読ませたいと思っています。