たまごねえちゃんは、もう卵から出ていないといけない年齢です。
でも、ずっと卵のままでいます。
なぜなら、お父さんが可愛がってくれるからです。
優しくて何を言っても怒らないお父さんだから、たまごねえちゃんは少し我がままです。
お散歩のときも自分では歩かず、お父さんに抱っこしてもらうのです。
そんなある日、たまごねえちゃんの我がままを叶えてあげようとしたお父さんが、危ない目に遭いました。
そして帰宅したあとも、疲れてへなへなです。
それを見たたまごねえちゃんは……。
たまごねえちゃんは甘えん坊で我がままで、いつまでも殻から出ようとしません。
その上、お父さんを思い通りに動かそうとします。
でも、お父さんがピンチのときに大きく変わったのです。
大好きな人のためなら、強くなれる子だったのです。
幼稚園や保育園に通うお子さんが、大好きになりそうな絵本です。