「おかあさん、おみやげ」 ママの声

実話に基づいた作品だそうです。

保育園に通うぽっこちゃんは、まだ朝、お母さんとのお別れが辛そうです。

ある日、保育園の庭で、まだ青いちいちゃな柿の実を拾いいました。
お迎えに来たお母さんに、「お土産」と言って渡すと、・・・・・・。
この時のお母さんの笑顔が本当に素敵です。
こんなお母さんの最高の笑顔を見てしまったら、子どもたちは俄然頑張っちゃうんでしょうね。

ぽっこちゃんは、来る日も来る日も自然に恵まれた保育園の庭で、お母さんへのお土産拾いに夢中になっていき、園での生活にも慣れて来たようです。

ある日、初めて見つけた夕焼け色の柿の実を拾い、お母さんのお迎えを待っていたのですが、・・・・・・。

働くお母さんの辛さは、こんな時が一番でしょうね。

最後の、お母さんの想いがとても良く解ります。
長い時間待たせていたこと。
息子が、泣かずにいたこと。
誇らしそうにお土産を渡す息子の成長。

おかあさんお笑顔もぽっこちゃんの笑顔も本当に素敵でした。

表紙の優しいイラストが気になり、手に取りました。
保育園に通うぼっこちゃん。お母さんとお別れする時はとても寂しいのですが、園でかきのみやどんぐり、はっぱを見つけて、お迎えの時、お母さんにおみやげとして渡すのが楽しみになっています。
もしかしたら、小さいお子さんよりも、お母さんたちがキュンとするお話だと思います。

保育園に通うけれど、ママが恋しくてたまらないぽっこちゃん。娘が保育園に通いだしたとき、毎日のように泣いていたことを思い出しました。
ママへのお土産を毎日探すということを通して、時間をかけて少しずつ保育園になれていく様子、少しずつ成長していくぽっこちゃんの姿ごほほえましい。
保育園に通い、頑張るお子さんと一緒に読むと頑張れるかもしれない…そんな絵本でした。

幼稚園児の娘を持つ親の私が読みましたが，読み終わって何だかうるっときました。
この母子の温かい繋がりと子供の一生懸命な姿。
その反面，幼児期の子供の無垢であどけない心に私は共感し十分に向き合えているだろうかと反省もしました。
親が読んでも心にくる絵本だと思いました。
イラストも夏の庭がとても綺麗で素敵でした！

我が子も保育園に行っています。保育園から帰ってきたポケットの中には、いつもどんぐりが入っていたり、葉っぱが入っていたり。洗濯のたびに驚きます。でも、娘に聞くと、「おみやげだよー。おかあさんにプレゼント！」と言って嬉しそうに話してくれます。「今日ねー、おさんぽしたのー。○○ちゃんと　手つないだの。」なんて言いながら。
この絵本を読んで、そんな娘の姿が重なりました。温かい絵のタッチもお話の温かさにぴったりで素敵です。
娘と一緒に保育園の話をしながら読みたい絵本です。

保育園でおかあさんと別れるたびに泣いていた女の子。
おかあさんにおみやげを毎日渡すことを繰り返しているうちに徐々に泣かなくなっていきます。おみやげが時をあらわしていていいですね。
こうしてだんだん大きくなっていくのですね。