東欧の昔話だそうですが、なんせ展開がめまぐるしい!
ある国の弟王子の大活躍のお話。
結婚式を挙げたその晩に新妻は新居のお城とともに何者かに
さらわれるとろこからお話は始まります。
花嫁を救い出そうと旅に出かけるのですが、突然色々な人や動物が現れ
王子も井戸の底から海へ移動し、犯人である大男を退治したかと思えば、あっという間に地獄へ連れて行かれたりします。
それにしてもこの王子様、ピンチになるといつも都合よく色々な物に
守られるのです。(金のりんごもそのひとつ)
それはおとぎ話の王道でしょうか。
この挿絵は幻想的で色彩も美しく、決してきらいではないのですが、
一部に生々しい絵があり、凝視に耐えません。
お話の筋は低学年向きかもしれませんが、ここに注意です。
弟王子としてあるのですが、兄王子はほとんど登場いたしません。
同様に略奪された彼の花嫁やお城まで取り返してあげたというのに、
一体お兄さんはどこで何をしていたのでしょう?