娘が3歳の誕生日を迎えてすぐに読み始めた「モモちゃんとアカネちゃんの本」。
あれからゆっくり、ゆっくりと、シリーズを読み進め、モモちゃんといっしょに大きくなっていった娘でした。
そして、モモちゃんと同じ2年生になった娘・・・モモちゃんを見ていると、本当に大きくなったんだなあ、と実感します。今ではアカネちゃんが「あのころ」のモモちゃんと同じ年頃になりました。
モモちゃんとはまったく違ったスピードで成長していくアカネちゃん。なんだかアカネちゃんの成長は、モモちゃん以上に「あっという間」という気がします。
そんなアカネちゃんを、「おねえちゃん」の立場で見つめている娘の瞳には、幼い日々を懐かしむようなゆとりと共に、ある種のさみしさも入り混じっているように見えます。
妹のようにかわいがっている従妹が、ちょうどアカネちゃんと同じ2歳になったばかりなので、「○○ちゃんみたい」と、その子のことを思い浮かべたり、自分自身の小さいころを思い出したりしながら、現在と過去の間を行ったり来たりしているような表情に、過ぎていった月日の長さを感じました。
最後の章「タッタちゃんとタアタちゃんのおわかれ」を読み終えた後、目に涙をためてうつむいていた娘に、
「Jにもそういうお友達がいた?」と聞いてみました。
(タッタちゃんとタアタちゃんは、アカネちゃんが赤ちゃんの時にはいていた靴下ですが、言葉も心も通じ合える大切なお友達です)
「うん、いたと思う。”でんでん太鼓“とか・・・。でも、どこかに行っちゃった。」と、寂しそうに答えました。
「まだちゃんとしまってあるよ」と言うと、安心してにっこり微笑んだ娘に、「ちいさいモモちゃん」の顔が重なりました。