面白くて一気に読んでしまいました。
「世界中のおなかをすかせた人々を助けたい」と博士が食べ物を大きくする装置を発明しますが、ためしに入れたハンバーガーはおばけになって出てきて・・・。
オービーと名づけられたオバケとの生活は博士にとって思いのほか楽しく、街にもオバケブームが。
じゃんじゃんオバケを生みだす博士の装置。
しかしそのせいで困る人々もでて、オバケは元の世界にみな戻ることにもなり・・・寂しくなった博士は最後死んでしまって自らオバケになり
楽しく暮らしましたとさ・・というラスト。
最後の幽体離脱から、そういう話?!といささかびっくりしましたが、
死について「そうだったらいいな・・」と考えさせられる向きもあり、でもこれは子供向きではないかな・・とも思ったり。
「世界を救う」ためにがんばってた博士が素敵だっただけに、ちょっと
拍子抜けしました。
でもオバケペットブームでペットフード会社が潰れたりするとことが今の世相を反映していたり。
「・・ですぅ〜〜」なんて気の抜けたオービーのキャラクターが可笑しかったり。
ちりばめられたイラストもくすりと笑わされるところ満載で
とても面白く読みました。
絵本よりはちょっと長く、でもイラストもたくさんで一晩でも
なんとか読める長さで、小1にぴったりな本でした。