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日・中・韓平和絵本 へいわって どんなこと?

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ウォールズ」 その他の方の声

ウォールズ 著:ありま 三なこ
出版社:扶桑社
税込価格:\1,430
発行日:2016年
ISBN:9784594074814
評価スコア 4.27
評価ランキング 21,531
みんなの声 総数 48
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  • あなたの「壁」は誰ですか?

    「壁」とは私にとって、いったい何だったのだろう。

    生まれた時から、当たり前のようにそこにあって
    風や雨や、恐いものから守ってくれた。
    幼い頃はボールをぶつけたり、よじ登って遊んだけれど
    物心がついたら少しジャマになった。
    他の壁がうらやましくなって
    見向きもせずに散々ほったらかしにして
    しまいには汚い言葉を吐き散らした。
    あんなに支えてくれたのに
    いつも見守ってくれていたのに
    お礼を言おうと思ったら姿がなくなっていた。
    失って初めて気がつく、ありがたさ、淋しさ、後悔、愛。

    私にとってその「壁」は、
    4ヶ月前に他界した父だった。

    「そっとささえてくれた
    なにもいわずに ずっと そばに いてくれた」

    壁の前で会話が始まる時、
    読者はきっと誰かの顔を思い浮かべる。

    「もくひょうだったんだ」
    「いのちのおんじん」
    「あなを つくってしまったんだ」

    登場するキャラクターが思い出を語るたび、
    読者の心にも喜怒哀楽が蘇る。

    「みんなと あわせてくれて ありがとう」

    私は、同じ言葉を亡き父に伝えていた。
    父のために集まってくれた人々、
    父が亡くなってから出会った人々、
    父がいたから出会えた人がいる。

    「さいごに おわかれと 
    ありがとうの ハグをしよう」

    それぞれの思いで「壁」とお別れをする。
    それは、人なのか、物なのか、思い出なのか。
    「壁」との別れは、過去の自分との別れだ。

    「かべが とりになって 
    おおぞらへ はばたいていきました」

    「さようなら」

    お別れのはずなのに、清々しい。
    前向きな気持ちが感じられる。
    私もまた、少しずつ歩んでいく勇気をもらえた。

    ただひとつ、
    結末の見開きの「記念撮影」は興ざめだった。

    「壁」とお別れをして、各々の道を歩んでいく、
    そこにはもう心の絆があるはずなのに、
    なぜ写真を撮るのだろう。

    「壁」という形のあるモノが、
    鳥となって羽ばたいて消えていったのに、
    なぜ写真というモノを残すのだろう。

    消えた「壁」の向こう側には、
    一面の草原が描かれていたけれど、
    この風景は読者の想像力に任せて欲しかった。
    壁の向こう側には、皆それぞれの思いがあるはずだから。

    全体として、絵のアンニュイな雰囲気は、
    静かに流れる物語と合っている。
    ただし、理由のない形や表情のキャラクターが、
    詩的なストーリーの妨げになっている。
    抽象的なレベルまで昇華させた挿絵の方が、
    より深みのある作品になるかもしれない。

    「壁」のように姿が消えても、
    心に残る一冊。

    投稿日:2016/07/03

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  • 子供向けではないと思うけれども

    壁が擬人化していないので、
    子どもは感情移入しにくいかもしれません。

    けれども、アート作品のような、すてきな絵がたくさんなので
    おしゃれな大人へのプレゼントには良いかもしれません。

    「壁」がメインなのも、珍しいなと思いました。

    投稿日:2016/07/01

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  • 新たな出会いと歩みに向けて

     「かべ」にも色々な意味や役割があったのでした。そして、それは、人によってそれぞれ違う。

     ある人には、励まし。
     ある人には、目標。
     ある人には、守ってくれるもの。
     ある人には、出会いの場。

     みんな、感謝の気持ちを伝えようと集まってきました。
     だって、壁がなくなるから。

     「なくなる=取り壊す」と思っていたら、なんと鳥になって羽ばたいていくとは・・・!!役目を終えたからなのかな?と思えました。

     そして、壁がなくなったあとには、また新たな出会い、そして 新たなそれぞれの歩みがあるのでしょう。

     「壁がある」というと、遮るもの、隔てるもの、越えられないものという否定的なイメージを持ってしまいますが、いろんな壁に出会えて良かったです。

    投稿日:2016/07/04

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  • ウォール

    ウォールではなくウォールズ。
    言葉にすることの難しさ。

    絵がシックで、小さなお子さんの視覚を刺激する感じではありませんし、大人と子供では読後感が違うと思います。
    「何?」「どうして?」、答えは自分でさがすしかありません。
    知りたがりのお子さんと読む方は、覚悟が必要かもしれません。
    でも、お子さんからどんな感想が聞けるか、楽しみでもある作品だと思います。

    投稿日:2016/07/05

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  • ページをめくるたびに、ゾクゾク感、わくわく感を感じました。出てくる言葉は、シンプルなのにすごく心震わされ、最後は目に涙が溜まりました。何度も繰り返し読みたい、大切な本に出会えました。出てくる動物や、絵の雰囲気も好き。ありまさんがすきです。

    投稿日:2016/07/05

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  • むずかしい

    • もゆらさん
    • 60代
    • その他の方
    • 神奈川県

     いっぽんの、ヨレヨレの線の上に咲く
    小さな花が、とても気になりました。
    ウォールズという、お世辞にもやわらかでない言葉の下に
    寂しそうに描かれていましたからね。

     独創的な表現手法には、心惹かれました。
    多くの線の中には、心の叫びなのか思いなのか
    数字や走り書きが、いっぱい描きこまれていたり
    素材を活かした表現に、アートを感じたり。

     でも、内容はむずかしいです。
    ウォールズですから、人それぞれの「壁」なのかなぁ。
    守る壁もあれば、隔てる壁もあります。
    しかも隔てる側は、これは守りのためだと言うのですから。

     最後のページのように
    記念撮影の気分にまではなれませんでした。
    申し訳ありません。
    感謝

    投稿日:2016/06/29

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  • とても素敵な作品でした

    壁の絵本は始めて読みました。
    とても素敵な内容でした。
    とても心に残りました。

    壁、毎日の生活に身近な物ですが、本当に壁は色々と私たちを受け止めてくれているんですね。
    この作品を読んで思いました。

    なくては困る物。そしてそれぞれ何かしら思い出のある物。
    とても心に響きました。

    投稿日:2016/06/23

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  • モノだけど・・・

    壁・・・というと
    どうしても「ベルリンの壁」の光景を
    思い出してしまいます
    それだけ、強烈な映像だったんだと
    思います

    「壁」というと
    どうしても
    隔てるもの
    囲うもの・・・と
    マイナスなイメージの方が強いような
    気がしますが

    壁に対しての
    思い出
    想い
    感謝
    壁を通して新しい出逢い・・・

    モノだけど
    これだけ感じられるって
    すごいことだと思います
    感受性なんでしょうか

    絵も独特ですね

    記念撮影?
    広々としていますね
    大人向けかな?と思って読んでいましたが
    子ども向け?
    どういう風に感じるのかな?
    気になるところです

    投稿日:2016/06/22

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  • 壁にたいする 思い出がそれぞれの人にあるんです

    人にはいろいろな 思い出があるんですね
    おもしろい 人物がでてきます  
    戦争のような場面はちょっとどきっとしました

    ドイツのベルリンの壁が崩壊したときのことをイメージされているように思いました
    壁のあなに お花を育てるはなしはなかなかいいですね

    かべに ありがとう おもいでがいっぱいなんですね  ハグしてして こういうのも 良いですね
    ラスト こう来るかと思いました  きれいなラストですね
    写真とるところも おもしろいです

    投稿日:2016/06/17

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  • 存在

    私はこの絵本を友人に送りました。
    友人から読んだ感想を頂いて、すごく嬉しくなりました。
    この壁は私みたいだと言って頂きました。
    守ってくれたり、人との繋がりを持たせてくれたり
    時々傷つける事も言うけれど、深い愛で受け止めてくれる
    まるで私みたいな絵本だと言ってくれました。
    私は、友人の事を考えてこの絵本をプレゼントしたのに
    同じ想いの感想を言ってもらえて
    私自身の宝物にもなりました。
    これからの作品も楽しみにしています!

    投稿日:2016/06/14

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