いっちゃんはひとつめこぞうのおとこのこ。
「へいぼんでめだたないおとこのこ」です。
でも、「かため」なのはいっちゃんだけなので、
いっちゃんはそれがいやで、仲良しのののちゃんみたいになりたいな〜って思っています。
その、ののちゃんは、のっぺらぼう。
ののちゃんはいいます。
「のっぺらぼうだってひとりだけ」
「しんせきのおにいさんは、めが4つあるから、そのおにいさんからみたらみんな『かため』だよ」
比べたって仕方ないんですよね。
誰かに比べてどう、とか、じゃなくて、
自分はこうなんだ!この人はこうなんだ!
ってそのまんまありのまんまで認め合えたら素敵だね。
とっても深いお話だけれど、それを硬くなりすぎず、
ひとつめこぞうとのっぺらぼうのナンセンスなおはなしにしちゃうところがいいです。
3歳の息子にはさすがに難しい話はわかりませんが、
ひとつめこぞうやのっぺらぼうが、ただただ面白いみたいです。