新・講談社の絵本の中の1冊です。
表紙を飾るのは日本画のこれぞ「桃太郎」というイメージの青年です。中の挿絵も丁寧に描かれていて一見の価値があります。昔の人の暮らしの様子が生き生きと伝わってくるのです。
この本にはまったのは3歳の娘でした。木のたらいや桃太郎の刀や鬼の金棒など、何?何?何?の連続で、何度も何度も読まされました。また、「お腰(につけたきびだんご)」「きびだんご」「(船の)舵」「おともします」など、普段全く耳にしない言葉に、何?何?何?してました。
11歳の息子は「この家はお金持ちだ思うよ、だって、鎧兜や立派な刀を買ってあげられるんだから。だけど、おかしいよね、毎日柴刈りに行かなくちゃならないのに、なんでお金があるんだろう」と不思議がっていました。そのへんの種明かしは解説に詳しく書いてあります。また、家来だけが船をこいでいて桃太郎が何もしないですわっているのは怠慢だ。あ、宝を運ぶ所でも仕事をしていない。と、現代っ子の感想をもらしていました。
私は、そんな二人の反応を楽しんでおりました。