落語のようなユーモアたっぷりのお話の中で、くまさんの優しさが光っています。
しおれた花に水をあげようとするくまさんは、バケツを取り出しましたが、バケツには穴が開いています。
どうしたら穴をふさげるのでしょう?
ハリネズミ君と知恵を出し合って…。
わらを集めて、わらを切るハサミを用意しても、ハサミが切れないから、砥石で研ごうと思ったら、やっぱり水が必要だけど、水を汲んでくるにはバケツに穴が開いていて…。
堂々巡りを繰り返している内に、雲行きがおかしくなってきて、風が吹いてきて、雨が降り出したら土砂降りで…。
背景に登場する動物たちと、天気に移り変わり…。
くまさんとハリネズミさんが一所懸命なのに、見ている方は、なんだか先にオチがわかってしまいましたよ。
絵本の楽しさですね。